感情のフラッシュバック


フラッシュバックは気持ちを混乱させる

前回のコラムでは、「いじめ」の影響で「人といたい」という思いがあふれるのと同時に「人に侵入されたくない」という相反する思いもあふれると書きました。このような相反する思いは、まるで綱引きのように、引っ張り合うため、知らず知らずのうちに気持ちが混乱していきます

混乱(パニック)によってつらさが増して行く

そうした混乱(葛藤)は無意識のうちに起こっていくので、本人はとてつもない気持ちの混乱となっていくのです。自分でも、フラッシュバックとは気づかず、過去の感情に囚われて、ますます、つらさが増して行くのです。

フラッシュバックはイメージ(映像)が伴わないことも

この時の「フラッシュバック」は過去の「いじめ」の時の映像やイメージが伴わっていません。ただただ、「人に会いたい」「人から何かされたくない(侵入されたくない)という「感情」だけが、まるで目に見えない亡霊のようによみがえっているのです。ですから、冷静になって見ると、「フラッシュバック」が起きていたと振り返る事が出来ても、その時には、ただただ、「何かしら得体の知れない」「とてつもない」つらい感情に囚われている、とらえられているという実感しかないかもしれません。

感情のフラッシュバックによって引き起こされる負の認識(認知)

加えて、「感情のフラッシュバック」の中にある本人は、もちろん「感情のフラッシュバック」が起きていると感じていないので、いつのまにか、とてつもなく、つらい、苦しい、落ち込んでいると感じる。なぜだか、よくわからないけど、落ち込む、気分が沈む、沈んでいるという状態にあるとなります。こうした事が続けば、いじめられた時の自分と同じで、ずっと自分は弱い、変わっていない、なんて自分は駄目なんだと感じるかも知れません。(このように感情に続いて、起こる認識は認知行動療法でいう「認知」と呼べるものだと思います)、また、このような事が続けば、「自分はHSP」だと思う人もいるでしょう。(もちろん、実際にHSPの方もいらっしゃると思います)

訳もなく落ち込む、嫌な気持ちになっていると感じたら、「感情のフラッシュバック」が起きているかも知れません

このように、何故か、ものすごく、「つらい」「苦しい」という感情にとらわれている、とらえられていると感じた時は、その感情が「フラッシュバック」から起きているかもしれないと考え、以前のブログで書きましたように、自分なりの「安全な場所」「気持ちを転換させる方法」といった対処を早めに施す事で少しでも、気持ちが軽くなる事が出来ればと思います

Follow me!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


PAGE TOP