いじめの後遺症の孤独感と危うさ③


“いじめ”の心の傷は他者への”警戒アラート”を鳴らなくさせる

前回までのコラムにて、いじめでの加害行為(無視・シカト)により、”他者への警戒センサー”が鳴らなくなる事を書きました。その理由として、無視、シカトの悪影響によって、「疎外感・孤独感」は人への警戒感を働かせなくなるからです。

警戒感が薄れる事で普段、近づかない人を近づけてしまう

さらに、他者への警戒心が働かなくなる事で、普段は警戒して、近づけない人を近づけてしまう事を書きました。また、どのような人を近づけてしまうかについて、段階を踏まず、すぐに相手との距離を縮めようとする人を近づけてしまう事を以前のコラムにて書きました。

警戒心が薄れて来る時に近づいてくるような人とは

また、この事も以前に、コラムにて書きましたが、そのように、すぐに距離を縮めて来るような人は何か良くない意図を持っているかもしれません。なぜなら、大抵の人は、相手との距離感も大事にする、すなわち、少しづつ、距離を縮めていく事で、自身を大事にする(相手が安全な人だと分かるまで深い付き合いはしない)、他者を大事にする(相手に脅威感を抱かせないようにする)と思うからです。

そのように近づいて来る人を相手を傷つけるかもしれない

また、その人が相手に対してその時点では何か良くない意図をあからさまに意識していないかもしれません。ですが、他者に対して、すぐに距離を詰めようとする人は、相手への境界線をすぐに超えようとする人です。そうであれば、他者の思惑、感情を大事にしない、すなわち、平気で人を傷つけ、かつ、罪悪感を抱かない人かもしれないのです。

そのような人に近づかないようにする

ですから、そのような人と関わるという事は、いじめの被害にあった人が再び、相手から”いじめの”再被害”などの被害に会う可能性が高まります。そのためにも、「疎外感・孤独感」が増した時こそ、注意して人と関わる事、そのための対処が必要になります

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